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Iターン田舎暮らしの話 Q&A
Q..山の中へ来るきっかけは?
晴也:20代前半、南北問題を目の当たりにし、生き方を考える。
国の基盤は第一次産業である、という考えからそれを生業にしたいと思い、できるところを探した。
初めは炭焼きから。
希 :都会在住でも混雑したところは苦手。絵を描きながら畑をして片田舎で暮らすというイメージはあった。
ただ現実的でないと思い北海道の養護施設に就職する予定だったが誘われて同行。
Q.現在の主な仕事は何ですか?
晴也:雪のないときは山仕事と米作り。冬は除雪ドーザー運転手。
希 :家事&子育て、畑、米作り補佐、みそ作り。
Q. 田舎暮らしに必要なものは?
晴也:やる気、行動力、根気。車の免許。技術・お金…は全くありませんでした。多少の社交性?
希 :車の免許。子供を育てたり、地域で生活していくために自分からつながりを持とうとすること。
ちょっと不便でも平気と思う心。
Q.田舎暮らしの長所・短所
晴也:〔長所〕・満員電車に乗らなくていい。
・方向性によりますが、やりたいと思ってできることが多い。
→田畑、家造り、薪ストーブ、きのこ作りなど。
・ほぼ毎日家族で夕飯が食べられる。(東京にいたころは終電が多かった)
・土地、家賃、保育料格安!保育園待機なし。
・ひとりひとりの存在感が濃い。
・飢え死にはない。
・動物が飼いやすい。
(これまで飼ったもの…犬、猫、鶏、兎、亀、ニホンリス、シマリス、ムササビ、山鳥、
ヤマセミ、ハムスター、水槽魚、昆虫、イモリ)
〔短所〕 ・子供が自分で友達のところへ行けない。
・高額納税者になるのは難しい。
希 :〔長所〕 ・静か
・豊かな自然の中で子育てをすると楽しい。心が開放される。
東京でできなかったことができる→雪遊び、虫取り。
・眼が良くなった。
〔短所〕 ・高校生からは通学が大変。送迎が必要。
Q.苦労したことは?
晴也:時間的、体力的、金銭的には楽ではないかもしれませんが、自分がやろうと思ってやっていることなので「苦労」とは感じません。人間関係も中には合わない人がいるのはどこでも同じです(長く居ると改善されます)。強いて言えば腰痛、肩痛、尿管結石痛はこりごり(笑)。
希 :初めから2人で来た方がいいと思って来たものの、想像するのと実際にやるのとではギャップがあった。同年代の人がいないのは残念だったが、1年してまた春を経験すると気持ちが落ち着き、子供ができたら忙しくなった。
Q.今後について思うことは?
晴也:子供にお金もかかるし、任される田んぼは増える一方なのでやれることをやっていくだけという感じ。どこまでできるか自分に挑戦している感あり。お米はなるべく個人への直売を増やす。おいしいと言ってもらえるのが嬉しいので。山仕事は後輩が育つのが楽しい。
若い人にも薦めたい暮らしなのでそれを伝えられればいいなと思っています。
希 :みその生産量を増やす。とーちゃんの田んぼ仕事をもう少し手伝う。 絵を売る(売れねー(笑))。
Q.雪について
慣れます。僕の知る最高は4.8mですが、すべって転んだり車ぶつけたりすることに気を付ければ大丈夫。市の住宅(かつての教員住宅)に入れば雪下ろしもなく門払いも少しです。
ひどく吹雪いているときでなければ車で移動もできます。
Q.年収について(自立就職型。手取り概算)
1年目 160万円位 森林組合のみ(年間雇用)(今は1年目でももっと多い)
12年目 300万円前後 森林組合140万円 除雪110万円 米50万円
20年目 420万円前後 森林組合140万円 除雪140万円 米140万円
Q.田舎暮らしを考えている人へ
晴也:できる限り自分でできることをしながら、ひとつひとつ実感し
て暮らしを作っていく、そんなことを続けていたら21年経ってしまいました。性に合っていたのでしょう。でもそれは本来動物として誰にでも性に合う可能性がある内容です。上手くいかなくても必ず次の自分の糧になる。迷っているなら試してみてほしいです。今ある関係を大切に。
希 :小さい頃から絵を描くのが好きでした。畑で野菜を作って体を動かし、好きな絵を描く。そんな生活に憧れていました。みそを作ったり、漬け物を作ったり。この山に住む動物たちを脅かすことなく共生していきたい。多くはいらない。
もし都会の空気に触れたければ長岡も近いです。東京もそれほど遠くありません。
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春から秋の日中は森林組合に勤めています。
下刈り、枝打ち、伐採、河川除草など。
木を育てるには多くの経費と時間がかかり、外材の安さはいかに収奪されて きたものか分かります。
みぞれや猛暑のときの仕事は楽ではありませんが、やっぱり山は気持ちいい。
山菜、きのこ、マムシもごちそうです。
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移住してから数年後、諸事情により引っ越しを計画。
いい借家もたくさんのお金もなく、残された方法は素人の自作。
大雪に耐えられる物が造れるのか?
物 置、車庫と練習しつつ設計を進め、朝晩と休日大工で失敗を重ねながら何とか計画から4年後に未完成のまま引っ越し。
さらに6年かけてようやく完成。基礎と 左官と電気の一部は外注。木材料は国産杉。
サッシ、畳、流し台、洗面台に風呂桶等々、古物再利用しまくりです。中越地震耐えました。
お隣さんまで 700m。静か。夏の夜は蛙の声。秋の夜は虫の音。満天の星空は格別です。
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ここは日本有数の豪雪地帯。4m半を超えるのも珍しくありません。
除雪態勢は整っている ので道路は常に車が通れます。冬は除雪ドーザオペの仕事をしています。
子どもたちは待ち望む季節。周りはどこもソリ場。
人工物に囲まれていない圧倒的な白 さは心地良い。でも、もうちょっと少なくてもいいかな…。
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手植え手刈りから始まり徐々に中古機械化が進み、田んぼ面積は3.5町歩を越えました。
農薬は除草剤1回のみを基本にしてやっています。
5月頃~9月に発送するお米は常に2℃に維持されている「雪むろ」で貯蔵しています。年間通じておいしいお米をお届けできます。
魚沼産こしひかり100%。低農薬です。
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かか担当。
家事と畑と子育ての傍ら作っています。
年に1tほど。自家製の魚沼産コシヒカリと地場産大豆、国産塩のみを使い、麹から手作りの無添加味噌です。
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※詳しくは『半農半林で暮らしを立てる』市井晴也著で。