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これまでで一番早く刈り始めた今回の稲刈り。 先月のブログの刈り初めは何ともありませんでしたが、その後… これまでで一番手こずった稲刈りとなりました。 稲が転んだから。 稲が転ぶと ①泥付き根っこごと稲を刈る 転んだ所は土が乾かず柔らかい。 そして転んだ稲で刈り取り部が見えない。 上過ぎると刈らずに稲を踏んでいく。 下過ぎると泥付き根っこごと刈っていってしまう。 写真で分かります?これが脱穀部分に入ると、ガガガと泥ごと掻きまわされます。 中を掃除しなくてはいけないし、石が混入する原因にもなります。 石は籾摺りの前の粗選機と精米機に付随する石抜き機でほとんど取り除かれますが、100%ではありません。 精米時と梱包時にも気を付けて見ていますが、万が一混入の際は広い心でお許しいただくか、お申し出ください。 ただ、ほとんど食べた後での交換希望は残りの分のkgとしていただきとうございます。 話が逸れました。 ですので、泥付きのものが刈り上がって来たのを見つけ次第コンバインを止め、取り除きます。畦に投げ捨てます。 もう、畦は投げ捨てられた稲だらけです。 ②稲が痛む 転び長い間水に浸かると稲と穂が痛みます。 このように茶色くなります。 それらは手鎌で刈り取って捨てます。 コンバインで刈り上がって来たものにも運転席で注視し、見つけ次第コンバインを止めて取って捨てます。 ③泥玉が落ちる コンバインのキャタピラから泥玉が落ちます。 土が良く乾いていないと起こる現象です。 下のような感じで。これは田んぼの外ですが。 当然放ってはおけないので、コンバインから降りて取り除きます。 ④掃除の手間 刈り取り部にも稲や雑草が絡みつきます。 そうすると刈らずに踏んでいくだけの恐ろしい結果に。 取り除けばいいのですが、ギアだらけ突起物だらけで取り除きにくいこと極まれり。 「痛っ!、痛っ!」 と叫びながら取るのであります。 取り切れないのであります。 ⑤稲がもったいない 手刈りで捨てたり、コンバインに詰まって捨てたり、人生で最も稲を捨てました。 これら、一つの田んぼ、しかも他の畦にもたくさん投げ捨てられている。 切なき。 ⑤時間がかかる このように、いちいちコンバインから降りているのと、そもそもゆっくりしか刈れない状況なのと、 下手をすると手刈りをたくさんしなければいけないので、とても時間がかかります。 何事もなく転んでいなくて土が乾いていれば1時間ちょいで終わる田んぼも6時間かかったりするのでありました。 ⑥弱る 刈るのに時間が掛かると、その日の籾摺りの時間が無くなります。 籾摺りをして籾を処理していかないと乾燥機の籾を空けられず稲刈りが出来なくなります。 そうすると朝の3時とか4時とかに起きないといけなくなり、弱ります。 ⑦コンバインが傷む 泥を刈ったり、巻き上げたりしていると当然機械も傷みます。 負荷がかかり過ぎてベルとが切れたり。 最後に見つけましたが、刈り取り部が欠けていました。 あちこちのギアの中にも稲が巻き込まれていて取れません。 今年は整備に出そう。 20万以上かかりますが。 しょっぱいことを長々と書いてしまいました。 何故転んでしまったのか? 肥料が多かったわけではありません。 どうやらこの夏の異常な蒸し暑さのせい。 雑草の伸びも半端なかった。 他所様の田んぼも軒並み転んでいた。 詰まるところ温暖化のせいなのだと思います。 毎年のように温暖化の影響を受けています。 猪被害、ゲリラ豪雨、日照り、蒸し暑さ…。 これまでなかったものばかり。 人間の仕業と言えばそれまでですが、実に深刻な事態だと思います。 先ずは熱帯林の破壊を止めるべき。 難しいのは分かっているけれど、このままでは温暖化加速しかない。 熱帯地方は地表が薄く、日本みたいに伐ってもすぐに再生するわけじゃない。 木材用の伐採、牧場、プランテーション、ダム開発…、辞めようよ。 国内で賄おうよ。 温暖化が相手ではなかなか勝ち目はない。 収量は7.78俵/反で悪くありませんでした。 雪むろと 玄関と家の横の車庫にお米を保管して稲刈りは一区切り。 今年は最後までご注文に応えられる予定でおります。 3週間で200件ほどの出荷がありました。 ありがとうございます。 稲刈り後、田んぼ直し。 ヌカった所に砕石を入れます。 軽トラから遠い。ここは軽トラ2台分。 こちらは上でたくさん稲を捨てた所。 軽トラ4台分入れて、ヌカる所でターンしなくていいように出入り口にする。 スコップ作業はエネルギー要りますね。 ヘトヘトコース。 砕石入れたい所はまだたくさんあるけれど、今年はここまで。 まだ田んぼでやりたいことはあるけれど、山仕事再開。 そして急に秋。 そして 愛犬とまとがカッコいい。←関係ない おまけ 転んだけど、新米美味しいです。 ご注文お待ちしています。 それでは、また次回、きっと来月m(__)m、お会いしましょう。
2024-10-17 21:32:55
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工房 茶助(市井晴也)